icon 2021年の初詣の変化を、位置情報分析で読み解く
位置情報分析記事・コラム

初詣時期の位置情報分析レポート
近所にある初詣スポットが新規開拓された?

2020年はコロナに始まりコロナに終わったような1年でした。
第3波を受けて2回目の緊急事態宣言(首都圏の1都3県)も出され、本年2021年もさらなるコロナ対応が必要になっています。年始の風物詩の一つに初詣があります。通常であれば全国各所の神社寺院が参拝客でごった返すところですが、コロナ禍においてはどうだったのでしょうか。GPS位置情報を搭載したセルフ分析ツール「KDDI Location Analyzer」を用いて、初詣の人気スポットとローカル/ニッチなスポットへの人出と来訪エリア(どこから来たのか)を分析してみました。

分析概要

◯分析対象の神社寺院
誰もが知る毎年多くの参拝客で賑わう場所を人気スポットとし、地元の神社寺院をローカルスポットして以下の場所を分析対象としました。

 [初詣人気スポット]
  明治神宮
  成田山
  浅草寺
  大宮氷川神社

 [ローカルスポット]
  鳩ヶ谷氷川神社(埼玉県川口市)
  野田愛宕神社(千葉県野田市)
  上大岡鹿島神社(神奈川県横浜市港南区)
  木場洲崎神社(東京都江東区)
  武蔵小杉日枝神社(神奈川県川崎市中原区)
  越谷大聖寺(埼玉県越谷市)

◯集計内容
上記の各場所にジオフェンス(仮想境界線)を設定し、ジオフェンス内に一定時間流入したGPS位置情報を集計、全人口推計処理を行い流入数としました。各場所への流入数を参拝客数とし、2020年と2021年の比較を行いました。さらに参拝客の居住地を推定、地図上に可視化することによって来訪エリアとし、その経年変化を比較しました。

◯比較対象期間
2019年12月31日~2020年1月3日
2020年12月31日~2021年1月3日

※取得するGPS位置情報データは、 KDDIがauスマートフォンユーザー同意のもとで取得し、誰の情報であるかわからない形式に加工した位置情報データを指します。※取得するGPS位置情報データ(正解データ)および人口等の統計データをもとに、分析地における滞在人口の推計を算出しています。

分析結果【人気スポット編】

◯人気スポットの参拝客数の経年比較
1都3県の主要な初詣スポットの参拝者数の変化は以下の通りです。各場所とも6割以上の大幅減となっていました。やはりコロナの影響で初詣を控える人が多かったということでしょう。


各スポットのジオフェンスと参拝者数の変化は以下のとおりです。

以下省略
(全資料を無償提供しております。ご希望の方はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。)

◯人気スポットの来訪エリアとその比較
今回分析に利用した「KDDI Location Analyzer」のGPS位置情報は、最短2分間隔で取得されており、夜間の滞在場所を居住地とする推定処理を行っています。各スポットに流入していた各GPSの居住地を市区町村別に集計し、地図上に可視化したものをご紹介します。2019年12月31日~2020年1月3日と2020年12月31日~2021年1月3日のそれぞれの分布と、増減率で可視化した地図です。
※可視化には技研商事インターナショナル株式会社のGIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™ 5」を用いました。

以下明治神宮と成田山の来訪者分布と比較です。足元エリアからの減少率は低いものの、やはり遠方エリアからの参拝控えか、遠方からの減少が顕著となっていました。




以下省略
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分析結果【ローカルスポット編】

◯ローカルスポットの参拝客数の経年比較
全般的に政府や自治体、各機関が初詣の分散を呼びかけたことにより、住宅街に位置するような神社寺院(ローカルスポット)も減少傾向にあることがわかりました。
新興住宅街(武蔵小杉、越谷レイクタウン)周辺の初詣スポットでは昨年より増加しているところもあり、これは近所にあった初詣スポットが開拓されたということかも知れません。

以下省略
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