• KDDI Retail Data Consulting

「社会や環境・時代に合わせた店づくり」に必要なサービスの実現に向け、「生活動線」の分析に活用

  • 株式会社ローソン
    営業本部 店舗オペレーション部 マネジャー
    金 イエニ 様

    経営戦略本部 アライアンス推進部 マネジャー
    平山 淳一 様

  • 会社

    株式会社ローソン

  • 業種

    小売・飲食・サービス

  • 関連サービス

    • KDDI Retail Data Consulting

『マチのほっとステーション』を企業スローガンに掲げ、国内47都道府県および中国・インドネシア・タイ・フィリピンなどにコンビニエンスストアを展開する株式会社ローソン様。2024年8月から三菱商事とKDDIの共同経営体制となったことで、「未来のコンビニ」への変革を目指したプロジェクトが計画されています。
今回、特定地域における行動調査に際し、KDDI Retail Data Consulting(以下、KRDC)をご活用いただきました。KRDC導入に至った経緯や活用方法、効果について、同社の金イエニ様と平山淳一様にお話を伺いました。

  • 課題

    • 来店者に限定されない顧客行動調査・分析を実施するための手段がなかった。
  • 成果

    • KRDCを利用することで短時間でデータの収集・分析調査を完了することができた。
    • 仮説の検証に加え、ターゲット層の動向について新たな知見を得ることができた。
    • エビデンスのある調査結果が、新たなプロジェクトの立案につながった。

対象エリアの店舗近隣の人流および 「行動パターン」を分析し、新サービスの創出を検討

導入前の課題について

金様:
これは他部署の例になりますけれど、新規店舗の出店に際しては該当エリアのリサーチを実施していました。そのリサーチは調査会社に依頼していたのですが、GPSを活用したサービスではないため、店舗周辺の人口の分布はわかるけれど、地域全体の人流は把握できないデータだったのです。出店計画に活用することが目的ならば、既存のサービスでも対応できると思います。
ただ今回、私たちに与えられたミッションは、人口減少・高齢化社会に順応した店舗づくりの一環として新たなサービス創出にあたり、特定ターゲット層の行動傾向を調査・分析することだったため、既存のサービスでは対応できない。新たに人流分析ツールを活用することが必須でした。

採用の決め手について

平山様:
やはり、弊社が情報として持っていない、店舗周辺の人流を収集・分析できる点が魅力でした。しかも今回の調査では、ターゲット層の来店状況だけではなく、普段どのような行動をしているのか。
例えば、どのような施設を利用している方が多いのか?といった情報を収集して分析する必要があったのです。KRDCならば、弊社が求めている情報を収集できるうえに、分析が短時間で実施可能であるという点が、決め手となりました。また、ダッシュボードで情報が可視化されるので、とても見やすく、わかりやすいことも評価のポイントとなりました。

毎週のミーティング時に調査内容を追加し、 求めるデータを追求していった

調査期間、具体的な活用方法を教えてください

平山様:
今回の調査は、地方の5エリアに絞って実施しました。

金様:
弊社はもちろんのこと、コンビニ業界が注目しているのは郊外エリアです。将来に向けて、郊外エリアを開拓していく必要があるのです。そこで、まずKRDC活用前に、仮説を立てて弊社独自の調査を行っているのですが、その調査で得られた情報が正しいのかどうか。その再確認の意味もあってKRDCを活用することになりました。仮説の検証にもなったということですね。

平山様:
プロジェクトを実施したのは2025年1月中旬からの約1ヶ月間になります。週に1回、KDDI側とのミーティングの時間を持ち、その時点での分析をダッシュボードに具現化して報告いただくのですが、その都度、こちらから「こういう要素を追加してください」と要望をお伝えするやりとりを繰り返しました。

金様:
ミーティングでは会話をしながら、エリア内で競合となる店舗を決めるなど、調査するうえでの定義を一つひとつ決めながら進めていきました。私たちはKRDCの機能について、ふわっとしたイメージしか持っていませんでしたので、「移動手段も判別できます」などと教えていただくと、「そんなこともわかるのか!」と驚くことが多かったですね。今回、ミーティングは計4回実施し、最終的な機能を確定したのですが、現在も別のテーマ、目的を設定して調査を続けている状況です。

導入の成果は?

金様:
概ね仮説を元に調査した内容と一致していたのですが、KRDCを活用した調査によって新たにわかったこともありました。例えば、周辺住民の方の平日と週末の行動の差分などです。これは、KRDCの分析によって再認識したことでした。今回ある特定の年齢層を対象に調査を行い、気づきを得られましたので、今後また別の年齢層も対象にした調査をするべきではないか、と考えております。
成果としては、これまで仮説に過ぎなかった情報が、KRDCを活用することでエビデンスのある数値を元に資料化できるようになったためプロジェクトの立案や実施に際して、他部署からの承認を得られやすくなったと感じています。それは大きい成果かなと思います。

平山様:
これまで弊社が持っていたデータは「ローソン」に来店・買い物をした方に限定されていたので、来店前後に、周囲の施設をどう回遊しているのかはわかりませんでした。しかし今回の調査結果によって、地域住民の方がどのような施設によく足を運んでいるか?がわかりました。「コンビニの競合はコンビニだけではない」という発見があり、そういった事実が、コンビニに導入すべきサービスの検討材料となり、将来的なサービスにつながっていく可能性がある。KRDCの調査・分析によって、すごく意味のある結果が見えたなと思っています。

【今後の活用について】

金様:
今回の調査結果を元に、お客様の生活動線や意識について、もっと深掘りしたいと考えています。仮説を立ててはいますが、あくまで仮説でしかありませんので、KRDCを活用した調査で確認できれば、新しいサービスの創出に役立つのではないかと考えています。

  • 会社

    株式会社ローソン

  • 業種

    小売・飲食・サービス

  • 関連サービス

    • KDDI Retail Data Consulting

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