• KLA 国内居住者版

渋谷エリアの広告・エンタテイメント分野の推進に人流データを活用

  • 東急メディア・コミュニケーションズ株式会社
    企画開発本部 第3部 渋谷コミュニケーションデザイン担当
    吉田 礼 様

    企画開発本部 第2部 渋谷ネットワークソリューション担当
    磯野 絵璃奈 様

  • 会社

    東急メディア・コミュニケーションズ株式会社

  • 業種

    メディア・広告

  • 関連サービス

    • KLA 国内居住者版

東急グループ各社と連携しながら、地方創生事業や「エンタテイメントシティ渋谷」の実現に向け、広告・イベントなどのエンタテイメント推進事業を展開する東急メディア・コミュニケーションズ株式会社様。同社では、大規模開発によって動線が変化し続けている渋谷駅周辺の人流をKDDI Location Analyzer(以下、KLA)で収集・分析し、広告活用やイベントを主催するクライアント企業に対して最新の情報を付加して提案しています。
KLA導入に至った経緯や活用方法等について、同社の吉田礼様、磯野絵璃奈様にお話を伺いました。

  • 課題

    • これまで渋谷駅周辺の人流データは、地元の協会が4年ごとに行う目視による調査データを利用していたため、最新の情報を得ることができなかった。
    • マンパワーによる観測調査では、歩行者の詳細な情報を知る術がなかったため、広告展開やイベント企画にあたり、人流分析に関するエビデンスがなかった。
  • 成果

    • 特定エリアと期間を設定することで、現在と過去の人流変化を調査することが可能になった。
    • クライアントへの提案資料にエビデンスのある人流データを加味することで、信頼性の高い情報を提供できるようになった。

大規模開発によって目まぐるしく変化する渋谷の人流データを可視化して提案

導入の経緯について

吉田様:
私の部署では渋谷の公共空間における広告運営をメインに担当しており、広告活用されるクライアント様へのご提案時に、渋谷の人流を補足情報としてお伝えしています。
以前は、4年に一度、地元の協会が目視でカウントしたデータを利用していましたが、その程度しかデータがなかったのが正直なところです。

磯野様:
それも、前回の調査はコロナ禍だったため、現状に即していない情報でした。

吉田様:
渋谷という街は、現在も大規模開発が進行中で、動線が変わりやすい状況にあります。その変動に合わせた最新のデータを入手する必要があり、KLAの導入に至りました。

どのような経緯でKLAの存在を知ったのでしょうか?

 吉田様:
私の所属部署が公共空間の広告事業を引き継いだ際、運用データの取得方法について前任部署にヒアリングを行ったのですが、紹介された複数の人流分析サービスの中の一つとしてKLAがありました。
その後、検討を進め、2024年の春からKLAを利用しています。

 採用の決め手について

吉田様:
一番のポイントは、データ収集におけるサンプル数の多さに伴う信頼性だと思います。実は、複数の会社にお声がけして、どのようにデータを集積するかをヒアリングしたのですが、KLAが最も安定してデータを取得できる印象を受けました。
他社のサービスは、アプリをダウンロードする方を対象とするなどデータが限定されている一方、KLAでは安定したデータを常に取得できる点が魅力的でした。

磯野様:
先ほどもお伝えしたように、地元の協会による人流調査データは4年おきの更新であることに加え、イベントスペースごとの滞留人数や通行者の年代といった情報までは取れていませんでした。
その点、KLAは年代や居住地などのユーザー属性を知ることができ、かゆいところに手が届くように感じています。ありがたい機能だと感じました。

吉田様:
また、収集した情報のアウトプットを手元でダウンロードできる点も便利で、提案書の編集も行いやすくなりました。この機能は、他社サービスでは別途費用がかかるプランだったので、KLAの汎用性の高さを感じました。

具体的な活用方法を教えてください

 吉田様:
私の部署では、昨年のJR渋谷駅南口改札オープンにより、駅西口周辺の人流が変わるタイミングで活用しました。これまで、駅西口はハチ公広場に比べて一般の認知度が低く、看板などの広告物を掲示する場所としては人気が高くありませんでした。
そこで、新しい改札口による人流増加を示すために、KLAを利用して過去数年との人流の比較を行いデータ化しました。検証期間は、新改札口のオープンからおおよそ2カ月間ほどです。当然、人流の増加を予想していましたが、KLAの分析結果から、予想以上に増えていることがわかりました。

磯野様:
私の部署では、東急グループが渋谷で100年に一度と言われる大規模開発を実施している中、新しいビジネスや文化を世界に発信し続けるエンタテイメントシティとするために、渋谷へのコンテンツの誘致・創出の促進を行っています。
毎年実施されているイベントとして「渋谷ファッションウィーク」や「渋谷フレンチフェスティバル」などがありますが、それらを広くエンタテイメントとして捉え、街を媒介にした体験価値の高いマーケティングを実現させることを目標に活動しています。
例えば、「新しいブランドを仕掛けたい」、「長く続くブランドをリブランディングしたい」と考えるクライアント様に「渋谷はこういう街」とお伝えするには、会場となる施設周辺の人流や属性といった情報を捉えておく必要があります。クライアント様に適したメニューを提案する際に、KLAで収集したデータを付加することで、よりリアルな渋谷をお伝えできるのではないかと思っています。

ただ、実際の活用はこれからです。すでにKLAを活用されている吉田さんにアドバイスをいただきながら進めていきたいと考えています。また、その際には半年に1回、1年に1回といった運用ではなく、都度データをリフレッシュする形にしたいと思っています。
例えば、イベントが集中する春と秋に、その該当エリアにどのぐらいの人がいるのかは計測しておく必要があると考えています。

導入の成果は

吉田様:
まだ成果として実例をご紹介できる段階ではないのですが、昨年、渋谷駅西口エリアに新しい広告媒体を設置する案件では、KLAをかなり活用しました。
媒体開発のタイミングで、関係各所と調整する際の提案材料としてKLAのデータを用いています。

今後は、データ収集エリアや調査パターンを変更するなど、KLAの機能とマンパワーによる調査を併用し、必要なデータをどのように収集していくべきかを検討しながら活用していきたいと思っています。

今後の活用について

磯野様:
例えば、クライアント様から「食のイベントで30〜40代を対象にワインを提供したい」という要望があった場合、それに合わせてベニュー(エリアや会場)や媒体を組み合わせ、「このような展開をつくってはどうか」と提案しています。
こうしたオーダーメイドの企画の作成にあたっては、ベニューの基礎情報にKLAを活用した人流データをプラスすることで、より信憑性のある提案にしたいと思っています。クライアント様へのスピーディーな提案に向けて、渋谷にあるベニューの情報を取りまとめた資料を事前に作成しておけるよう、今後準備を進めていきたいと考えています。

  • 会社

    東急メディア・コミュニケーションズ株式会社

  • 業種

    メディア・広告

  • 関連サービス

    • KLA 国内居住者版

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