― KLAの活用メリットは?
一番は、クライアントの店舗だけでなく、その競合店舗との比較分析ができる点です。「位置情報のレポートといえば競合店比較だよね」というくらい認知も評価も高いですし、位置情報分析の中では競合店分析のレポーティングがクライアントに最も響いていると感じます。

アットテーブル様の競合比較分析レポート例【競合店舗調査】
ID-POSは自店のデータしかないため、小売業様自身は競合店のデータは見えません。自店の競合はどこで、何時台、何曜日の客足はどうなのか、肌感では分かっているのですが、KLAを使って数字で示すと客観的に把握できるようになり理解が進みます。
例えば、『この曜日は付近の店舗がセールを打つので自店舗への来客数が減る』といったようなことを、KLAのデータとID-POSデータを見ながら事実確認をしていきます。実際に具体的な施策に落とし込む前段階で、こうした事実をご担当者だけでなく店長や従業員の皆様でデータとして認識することはとても重要だと考えています。客観的に認識をすることで、現場の目線合わせができるからです。

アットテーブル様の競合比較分析レポート例【時間帯別来訪者比較】
また、クライアントからは、『自店舗の顧客の年齢層は大体把握できているが、例えば若い人がどの店舗に行っているのか等は分からない』という話をよく聞きます。KLAは、競合店の来訪者の年齢構成を自店舗のそれと比較できるので、「やっぱり若い層は、この競合店に行っているのか」「じゃあ、なぜ若い層はこの店にいくのだろう」といったような、課題を洗い出す具体的な視点が作れるのは良いと感じます。そういった課題の発見、分析を、MD戦略や店舗づくりに生かしていきます。

アットテーブル様の競合比較分析レポート例【来訪者属性比較】
※情報セキュリティ上、分析画面のマップ部分はピクセル化しています。
GPSはフロア別の人流把握がしにくいため、テナント影響のある店舗の人流を見る際は、工夫しつつ使っています。例えば、滞在時間を60分以内に区切ってみたり、飲食店やジム、オフィス等が入っているビルで、スーパーマーケットだけ使っているだろう滞在時間に区切ったりと、他の階のノイズを押さえられるような分析条件の設定はどこだろうと、探りつつやっています。
KLAは、期間だけでなく、滞在時間等の分析条件も細かく設定できますし、何度やり直しても定額・使い放題なので、トライアンドエラーもしやすいです。